TAP PROJECTやTAP PROJECTへの参加方法、
ユニセフの活動内容などについてご紹介しています。
TAP PROJECT JAPAN について
世界では、3人にひとりが、安全に管理された飲み水を手に入れることができない環境で暮らしています。汚れた水と衛生環境が原因となって、下痢から脱水症状に陥り年間30万人以上にのぼる5歳未満の子どもが命をおとしています。
日本では、蛇口をひねれば、当たり前のように清潔で安全な水が出てきます。わたしたちが毎日飲んでいるコップ1杯の水で、世界の子どもたちを1人でも多く守れたらという思いで、TAP PROJECTは始まりました。TAP PROJECTとは、世界中の人々が「清潔で安全な水」を使えるよう、ユニセフの活動を支援するプロジェクトです。2007年にニューヨークで始まり、現在、世界各地で展開しています。
日本では2009年3月に「TAP TOKYO」として活動が始まり、横浜開港150周年に合わせて、社団法人横浜青年会議所と横浜市水道局とともに、7月23日~8月31日まで「TAP YOKOHAMA」も開催されました。
2010年は東京から名古屋、関西地区に広がり「TAP PROJECT 2010」として3月22日~3月28日の一週間、開催されました。また、9月18日~10月4日には「TAP KANAGAWA」も実施されました。
3年目の「TAP PROJECT 2011」では3月19日より日本全国の約800店の参加店の協力のもと開催をしようとしていた直前に東日本大震災が起き、急遽支援先をアフリカ・マダガスカルの子どもたちから被災地の子どもたちに変更して実施いたしました。
2012年以降は、支援先を本来の趣旨であるアフリカ・マダガスカルの子どもたちに戻し、日本の水の日にあわせた8月に開催しています。そして10年目にあたる今年、「TAP PROJECT 2018」 は8月31日まで開催いたします(一部の飲食店では実施期間が異なります)。
※水道水の利用推奨を呼びかける取り組みではありません。
TAPは、英語で蛇口の意で、tap water は水道水となります。
3月22日の世界水の日を きっかけに、TAP PROJECTを通じて水の問題について多くの方に知っていただき、協力をいただきたいとはじまりました。TAP PROJECTでは、飲食店で提供されるお水やお茶などの飲み物全般をTAP WATERと定義し、TAP PROJECT JAPANとの名称にしました。(日本では、もっとも水に関する意識が高まる夏に実施いたします)
世界では、3人にひとりが、安全に管理された飲み水を手に入れることができません。また、汚れた水と不衛生な環境が原因で、下痢から脱水症状に陥り毎日約800人以上の5歳未満の子どもが命を失われています。全ての子どもが安全な水を飲むことができるよう、TAP PROJECTが始まりました。
※TAP PROJECTは水道水の利用推奨を呼びかける取り組みではありません。
10年目の2018年の取り組みをもちまして、終了いたしました。
TAP PROJECTは2007年にニューヨークで始まりました。2008年にはアメリカ全州、カナダに広がり、2009年はさらに日本、ニュージーランド、フィンランドで始まりました。
TAP PROJECTに賛同したプロジェクトチームが運営しています。企画・運営は博報堂、博報堂アイ・スタジオが中心となり、日本ユニセフ協会と協力してすすめています。本プロジェクトには、多くの飲食店やメディアの方々にもご協力いただいています。
2009年からはじまったTAP PROJECT。支援先を東日本大震災緊急募金として募金活動を行った2011年を除き、TAP PROJECTの飲食店募金やPROJECTに関連したイベントやウェブ上の取り組みなどを通じてマダガスカルでユニセフが実施する水と衛生事業のために寄せられた募金は、2018年までに総額4,188万円以上にのぼっています。年度別には、
2009年:
「TAP TOKYO」および「TAP YOKOHAMA」2つのTAP PROJECTを通じて、合計7,521,846円の募金が寄せられました。(飲食店募金およびクリック募金)
※この募金に一般の皆様から日本ユニセフ協会に直接オンライン等で寄せられた募金を加えた合計約1300万円が、アフリカ・マダガスカルでの水と衛生事業に役立てられました。
2010年:
3月には、東京、名古屋、関西にエリアを拡大して実施。また9月には「TAP KANAGAWA」が実施され、合計8,850,331円の募金が寄せられました。(飲食店募金、クリック募金、TAP×Music企画の合計)。
※この募金に一般の皆様から日本ユニセフ協会にオンライン等で寄せられた募金を加えた約1200万円が同じくマダガスカルの水と衛生事業に役立てられました。
2011年:
東日本大震災の発生を受け、急遽、支援先をマダガスカルから東日本大震災の被災地の子どもたちに変更して実施し、結果、16,855,099円の「東日本震災緊急募金」をお寄せいただきました。
また、大阪青年会議所主催で実施したTAP PROJECTでは、マダガスカルを支援先に取り組んでいただいた参加店の方々より、111,800円が別途寄せられ、現地の水と衛生事業に役立てられました。
2012年:
TAP PROJECT JAPAN 2012は、支援先を本来の趣旨であるアフリカ・マダガスカルの子どもたちに戻してリスタートしました。飲食店募金として集まった1,304,090円に加え協賛企業のご協力を得て合計4,561,678円の募金がTAP PROJECT JAPAN 2012 を通じて寄せられました。
2013年:
TAP PROJECT JAPAN 2013では、主となる飲食店募金に加えて、TAP WATER BARなどのイベントや企画を通じても募金活動が実施されました。2,210,034円の飲食店募金をはじめ、TAP PROJECT JAPAN 2013全体を通じて合計4,427,404円の募金が寄せられました。
2014年:
TAP PROJECT JAPAN 2014では、飲食店募金に加えて、大型募金箱『みんなの募金箱』や『TAP WATER RELAY』の実施を通じても募金活動が実施されました。これらの活動を通じ、TAP PROJECT JAPAN 2014全体を通じて合計3,631,6 01 円の募金が寄せられました。
2015年:
TAP PROJECT JAPAN 2015では、飲食店募金のほか、イベントとオンラインで展開した『Color of Water』の実施を通じても募金活動が実施されました。これらの取り組みにより、TAP PROJECT JAPAN 2015で合計3,448,218 円の募金が寄せられました。
2016年:
TAP PROJECT JAPAN 2016では、飲食店募金のほか、イベントとオンラインで展開した『TAP WATER ADVENTURE』の実施を通じても募金活動が実施されました。これらの取り組みにより、TAP PROJECT JAPAN 2016で合計3,624,103 円の募金が寄せられました。
2017年:
TAP PROJECT JAPAN 2017では、飲食店募金のほか、イベントとオンラインで展開した『ROAD to WATER』の実施を通じても募金活動が実施されました。これらの取り組みにより、TAP PROJECT JAPAN 2017で合計2,730,177円の募金が寄せられました。
2018年:
飲食店募金に加え協賛企業のご協力を得て、2,975,302円(2018年10月31日時点)の募金がTAP PROJECT JAPAN 2018 を通じて寄せられました。
2012年以降も2010年までと同様、マダガスカルの水と衛生事業のために一般の皆様から直接日本ユニセフ協会に寄せられる募金を加えて拠出され、マダガスカルの小学校やコミュニティの給水設備やトイレ・手洗い設備の整備などの事業に役立てられています。
2007年3月にアメリカで実施された際は、10万ドル(約1,000万円)の募金が寄せられました。2009年3月はアメリカで82万ドル(約7,380万円)、世界では1億円以上の募金が寄せられました。
2010年にはアメリカで100万ドル以上、フィンランドでは約16万ユーロの募金が寄せられています。
1992年、国連総会で、毎年3月22日が「世界水の日」と定められました。「世界水の日」に水資源の保全と開発について考えるための日であり、世界各国でこの国際的な課題について普及啓発するための会議やセミナー、展示会が開かれています。
10年目の2018年の取り組みをもちまして、終了いたします。
推奨環境は下記となります。ご確認いただきますようお願いいたします。
●Windowsをお使いの場合
Microsoft Internet Explorer11以上
Mozilla FireFox最新版
Google Chrome最新版
●Macintoshをお使いの場合
Mozilla FireFox最新版
Google Chrome最新版
Safari最新版
プロジェクトの目標と活動支援
東日本大震災緊急募金に募金・支援先を変更して実施した2011年を除き、TAP PROJECTを通じてお寄せいただいた募金は、アフリカのマダガスカルにおけるユニセフの水と衛生事業に活用されています。2018年のTAP PROJECTによる募金は、同じマダガスカルの農村部のコミュニティや小学校に井戸や給水施設、トイレの整備、衛生習慣の普及に役立てられます。詳しくはこちらをご覧ください。
1,000万円以上の募金のご協力をいただくことを目標にしています。
ユニセフ・マダガスカル事務所が主体となり、政府や地元パートナーと協力しながら進められます。
マダガスカルは、ユニセフの水と衛生事業全体においても、支援の優先度の高い国のひとつであること、また、検討時に支援要請が出されていた国のうち、もっとも清潔で安全な水へのアクセスが低い(国全体で51%、農村部34%)ことから、支援先としました。(マダガスカルの基本的な飲み水に関する指標は世界でも3番目に悪い数値を示しています。)
マダガスカル南東部のAstimo Astinananaを支援対象地域とします。清潔で安全な水へのアクセスを高める必要が最も高い地域のひとつであることから、ユニセフ・マダガスカル事務所より、支援先として提案され、決定しました。
アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ、世界で4番目に大きな島国マダガスカル。人口約2,423万人が自然豊かな国土に暮らしていますが、その一方で、毎年の様にサイクロンと異常豪雨が直撃する自然災害の多い国です。加えて干ばつにも見舞われています。
全人口の82%以上が1日1.9米ドル以下の生活を送る貧困層です。5歳未満の子どもの死亡数も高く、その死因の上位には、水に深く関係する下痢や肺炎が並びます。詳しくはこちらをご覧ください。
全国で51%、都市部で82%、農村部では34%と、農村部では約3人に1人しか、基本的な飲み水を手にすることができません。また、人口の16%が飲み水として地表水を利用しており、農村部では約23%にのぼります。また、トイレへのアクセスは全国で10%と極めて低く、人口の44%が屋外排泄をしています。マダガスカルの基本的な飲み水に関する指標は世界でも3番目に悪い数値を示しています。清潔で安全な水とトイレの欠如から、不衛生な環境によって、下痢性疾患が多く引き起こされます。マダガスカルで5歳未満の子どもが亡くなる主な原因は下痢(16%)や肺炎(25%)、マラリア。下痢や肺炎は、水と衛生環境に深く関係しています。また、半分以上の子どもたちは慢性的な栄養不良で、下痢や寄生虫病が間接的な原因となっています。不衛生な水によって引き起こされる下痢やさまざまな寄生虫病(回虫、鞭虫、鉤虫、住血吸虫など)により、子どもたちは学校も欠席しがちになり、こうした病気により実に350万日の子どもたちの通学日が奪われているという試算もあります。
全国2万5,000校の小学校のうち、安全な給水設備がある学校はわずか18.9%にすぎません。農村部で設備がない村や学校では、わき水や田んぼの水を飲用、生活用水全般に使っています。井戸がない村の女子が中途退学する理由の15%は学校に十分な水と衛生設備がないことです。
支援対象となる地域でのこれまでの活動実績を元に平均すると、1校の小学校に井戸などの水場と男女別トイレを整備するのに、約10,000米ドルかかります。井戸1基あたりの費用は場所や地域、掘る深さによって変わります。この費用には、衛生に関する意識の向上など、衛生習慣の普及や建設されたインフラのメンテナンスの仕組みづくりや研修にかかる費用も含みます。また、2014年以降から進められているコミュニティ全体に給水できるソーラー電力を利用した給水設備の建設には、1基あたり、50,000米ドルがかかります。
支援地域の事情にあわせ、学校に手押しポンプ付の井戸や雨水集積装置、コミュニティ全体に給水できるソーラー電力式の給水設備を建設します。また、衛生に関する意識の向上や建設されたインフラのメンテナンスの仕組みづくりや研修なども含みます。
支援活動は、学校とコミュニティで行われます。給水設備やトイレの整備と並行して、食事前やトイレ後の手洗いの習慣の普及や石けんの使用などの、衛生習慣を普及・定着させるための活動も実施されます。詳しくはこちらをご覧ください。
アメリカのTAP PROJECTでこれまでにお寄せいただいた募金はコートジボワール、ニカラグア、イラク、中央アフリカ、トーゴ、ハイチ、グアテマラ、ベトナム、カメルーン、モーリタニア、ブルキナファソとタンザニアの12か国の水と衛生プロジェクトに活用されています。フィンランドのTAP PROJECTの募金は自然災害等の緊急支援(国などの指定なし)に活用されています。
TAP PROJECTのホームページ上で随時ご報告していく予定です。
支援対象となる小学校の数などを、増やす予定です。
2018年は、マダガスカルのみを支援予定です。